マツダ・スピアーノ

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マツダ・スピアーノ
HF21S[1]
前期型G
後期型XS
概要
別名 スズキ・アルトラパン(初代)
※OEM供給元
販売期間 2002年2月-2008年12月[2]
ボディ
乗車定員 4人
ボディタイプ 5ドア ハッチバック
駆動方式 前輪駆動/四輪駆動
パワートレイン
エンジン K6A型 直3 DOHC 658 cc
変速機 4速AT
車両寸法
ホイールベース 2,360 mm
※初代ラパンと同一。[1]
全長 3,395 mm[1]
全幅 1,475 mm[1]
全高 1,495 - 1,515 mm[1]
車両重量 790 - 810 kg
その他
生産台数 不明[1]
系譜
後継 5代目キャロルに統合
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スピアーノ(Spiano)は、スズキからアルトラパン(以下、ラパン)のOEM供給を受けてマツダが2002年から2008年まで販売していたハッチバック軽自動車である。

概要

ラパンの特徴である、丸みのある直方体の車体外観や、家電や家具、雑貨などに通じる生活感のある内装、若年購買層を意識した配色をそのままに[3]、フロントグリルは発売当時のマツダ車のシンボルとして採用されていた逆五画形の、通称「ファイブポイントグリル」と言われるデザインとされた。車名はイタリア語で「広々とした場所」を意味する "spiano" に由来する。

エンジンはラパンの初代モデル同様、40 kW(54仏馬力)の自然吸気エンジン、中低速域での力強さを重点に置いた44 kW(60仏馬力)のMターボエンジン、47 kW(64仏馬力)のインタークーラーターボエンジンの3種類が用意されていた。トランスミッションはコラムシフトの4速オートマチックトランスミッションのみの設定であった。OEM元のラパンとはボディカラーやシート地が一部異なっていた。

初代 HF21S型 (2002年-2008年)

  • 2002年(平成14年)
    • 2月15日 - 販売開始[4]。販売開始当初は自然吸気エンジンのみの設定で、「G」と「X」の2グレード展開であった。
    • 4月17日 - 2WD車を一部改良し、「超-低排出ガス(★★★)」認定を取得した[5]
    • 10月23日 - Mターボエンジンを搭載した「Turbo」を追加発売[6]。ベンチレーティッドディスクブレーキが採用され、既存のグレードではオプション設定のブレーキアシスト付4W-ABSが標準装備とされたほか、リアシートは分割可倒式となり、アナログ時計はタコメーターに変更された。フロントフォグランプを追加装備した。また、ラパンのMターボ仕様と違いフロントグリル下にエアインテークが追加されている。
    • 12月26日 - 特別仕様車「Type M」を発売(本仕様車は先にラパンで発売された「モードII」に相当)[7]。ドアミラーが車体色とメッキ塗装を施した丸型に変更され、メッキアウトドアハンドルと丸型フロントフォグランプが装備された。内装は木目調デザインの専用インパネガーニッシュやウッド&レザーのステアリングホイール、ベージュ色の専用モケットシート&ドアトリム表皮が採用された。オートエアコンが採用され、リアシートは「Turbo」と同じ分割可倒式とされた。ボディカラーは専用色の「クールベージュメタリック」と「グローブグリーンパール」の2色が追加設定された。
  • 2003年9月11日 - 一部改良[8]。新グレードとして、インタークーラーターボエンジンを搭載し、専用ローダウンサスペンションを採用したスポーティモデル「SS」と、前席ベンチシート・フットパーキングブレーキを採用した「L」を追加が追加された。「X」、「G」、「Type M」といった自然吸気(NA)の2WD車は燃費の向上が行われ、「超-低排出ガス(★★★)」認定を取得すると同時に平成22年度燃費基準を達成(「L」の2WD車にも適応)した。また、ボディカラーの追加、変更が行われた。
  • 2004年(平成16年)
    • 4月 - 仕様変更。NAエンジン搭載車で平成17年排出ガス規制に対応し、NAエンジンの2WD車で「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆)」認定を取得した。
    • 10月28日 - 一部改良[9]。これまで「L」のみに採用されていた前席ベンチシートとフットパーキングブレーキを全車に拡大して採用され、シートとドアトリムの表皮の色調が変更され、ボディカラーの追加が行われた。また、グレードは「L」と「SS」が廃止された。
  • 2005年12月 - 仕様変更。ボディカラーの一部変更と追加が行われた。
  • 2006年4月18日 - マイナーチェンジ[10]。従来の「X」にガンメタ色の専用フロントグリルとバンパーを組み合わせた専用フロントフェイスなどを採用して「XF」に改名され、一旦廃止された「SS」が「Turbo」の後継グレードとして約1年半ぶりに復活した。併せて、ボディカラーに新色を追加し、インテリアカラーはグレードとボディカラーに応じて異なる設定が設けられた。
  • 2007年5月29日 - 一部改良[11]。シートとドアトリムの表皮を新デザインに変更したほか、従来の「G」は分割可倒式リアシートが採用されて「GS」に、「XF」はメッキフロントグリルとインパネガーニッシュ(白色基調のリーフ柄)を新たに追加して「XS」にそれぞれ改名された。
  • 2008年(平成20年)
    • 11月[12] - オーダーストップとラパンのフルモデルチェンジに伴い生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
    • 12月 - 在庫対応分がすべて完売し販売終了。ラパンは2代目へのモデルチェンジが実施されたが、スピアーノは追従せずにそのままモデル終了とされた。
  • XS。後方から撮影。
    XS。後方から撮影。

注釈

  1. ^ a b c d e f デアゴスティーニジャパン『週刊日本の名車』第37号、22ページ。
  2. ^ “マツダ スピアーノ 2002年式モデルの価格・カタログ情報|自動車カタログ”. 2022年9月25日閲覧。
  3. ^ “スズキ株式会社-広報”. スズキ自動車株式会社. 2015年9月22日閲覧。
  4. ^ 新型軽乗用車「スピアーノ」を発売 - マツダ株式会社 ニュースリリース 2002年2月15日(2015年6月5日閲覧)
  5. ^ キャロルを商品改良し、「超-低排出ガス」車を設定 −同時にスピアーノ、AZ-ワゴン、ラピュタの一部機種も「超-低排出ガス」認定を取得− - マツダ株式会社 ニュースリリース 2002年4月17日(2015年6月5日閲覧)
  6. ^ 「マツダ スピアーノ」にターボモデルを追加 - マツダ株式会社 ニュースリリース 2002年10月23日(2015年6月5日閲覧)
  7. ^ クラシカルな特別仕様車「マツダスピアーノType M(タイプ・エム)」発売 - マツダ株式会社 ニュースリリース 2002年12月26日(2015年6月5日閲覧)
  8. ^ 「マツダスピアーノ」を一部商品改良し発売 - マツダ株式会社 ニュースリリース 2003年9月11日(2015年6月5日閲覧)
  9. ^ 「マツダスピアーノ」を一部改良して発売 - マツダ株式会社 ニュースリリース 2014年10月28日
  10. ^ 「マツダスピアーノ」をマイナーチェンジして発売 - マツダ株式会社 ニュースリリース 2006年4月18日(2015年6月5日閲覧)
  11. ^ 「マツダスピアーノ」を一部改良して発売 - マツダ株式会社 ニュースリリース 2007年5月29日(2015年6月5日閲覧)
  12. ^ “スピアーノ(マツダ)のカタログ”. 2022年9月25日閲覧。

関連項目

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    (← 1980年代以前) マツダ車種年表 1990年代以降
    ※1:赤背景は日本国外専売車 ※2:アクセラ→MAZDA3は普通乗用車に該当するため、ミドルクラスに分類される場合もある。
    種類 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代
    0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4
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    スピアーノ
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    0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4
    ユーノスアンフィニオートザムブランドを含む(ブランド名は『小さい斜字体』)。フォードブランド(オートラマ)はTemplate:フォード車種年表を参照
    日本国内未販売車種 : BT-50 - CX-4 - CX-9