三大聖火

三大聖火(さんだいせいか)は、ゾロアスター教聖火のうち、最上位〜第3位にランク付けされる3つの聖火の総称。ゾロアスター教を国教としたサーサーン朝ペルシア帝国時代に序列化された。

一覧

アードゥル・ファッロバーイ聖火
三大聖火の序列第1位。神官階級の守護聖火。伝説の王ジャムシードホラズムにおいて叙任し、カウィ・ウィーシュタースパの時代にペルシア地方へ移動。14世紀にヤズド州に移動し、同州のシャリーファーバード村にて現存[1]
アードゥル・グシュナスプ聖火
三大聖火の序列第2位。軍人階級の守護聖火。伝説の王カイ・ホスロウがアゼルバイジャンで叙任。ガンザクにあった。943年までは燃えていたが、その後消息不明[1]
アードゥル・ブルゼーンミフル聖火
三大聖火の序列第3位。農民階級の守護聖火。ザラスシュトラホラーサーンで叙任。ネーウ・シャープフルにあった。943年まで燃えていたが、その後消息不明[1]

脚注

  1. ^ a b c 青木、2008、p.173図表13

参考文献

  • 青木健『ゾロアスター教史:古代アーリア・中世ペルシア・現代インド』刀水書房、2008年10月 ISBN 978-4-88708-374-5

関連項目