ジュード・ベリンガム
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2024年のベリンガム (ローレウス世界スポーツ賞年間最優秀成長選手賞にて) | ||||||
名前 | ||||||
本名 | ジュード・ヴィクター・ウィリアム・ベリンガム Jude Victor William Bellingham | |||||
愛称 | ガム | |||||
ラテン文字 | Jude Bellingham | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 | イングランド アイルランド | |||||
生年月日 | (2003-06-29) 2003年6月29日(20歳) | |||||
出身地 | スタウアブリッジ(英語版) | |||||
身長 | 186cm[1] | |||||
体重 | 75kg[1] | |||||
選手情報 | ||||||
在籍チーム | レアル・マドリード | |||||
ポジション | MF | |||||
背番号 | 5 | |||||
利き足 | 右足 | |||||
ユース | ||||||
ストールブリッジ | ||||||
2010-2019 | バーミンガム・シティ | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2019-2020 | バーミンガム・シティ | 41 | (4) | |||
2020-2023 | ボルシア・ドルトムント | 92 | (12) | |||
2023- | レアル・マドリード | 26 | (18) | |||
代表歴2 | ||||||
2016-2018 | イングランド U-15 | 8 | (1) | |||
2018-2019 | イングランド U-16 | 11 | (4) | |||
2019 | イングランド U-17 | 3 | (2) | |||
2020 | イングランド U-21 | 4 | (1) | |||
2020- | イングランド | 27 | (2) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。2024年5月5日現在。 2. 2023年10月18日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
ジュード・ヴィクター・ウィリアム・ベリンガム(Jude Victor William Bellingham, 2003年6月29日 - )は、イングランド・ウェスト・ミッドランズ州スタウアブリッジ(英語版)出身のサッカー選手。ラ・リーガ・レアル・マドリード所属。イングランド代表。ポジションはMF。
2歳下の弟ジョーブ・ベリンガムもプロサッカー選手で、2023年現在、サンダーランドAFCに所属している。
クラブ経歴
バーミンガム
2003年にバーミンガム近郊のスタウアブリッジにて誕生。父親は本業は警察官だが、セミプロの元サッカー選手として700得点を挙げており地元バーミンガムでは名の知れた存在であった[2]。2010年、8歳の時バーミンガム・シティFCユースでキャリアをスタートさせた[3]。サッカー選手として最初のアイドルはバーミンガム・シティでプレーしていたセバスティアン・ラーション、クレイド・ガードナー、リー・ボウヤーだった[4]。
2019年にトップチーム昇格し、8月9日、EFLカップのポーツマスFC戦でプロデビューを果たし、16歳38日でのクラブ最年少出場記録を樹立した[5]。8月31日、フットボールリーグのストーク・シティFC戦で16歳63日でプロ初得点を記録し、クラブの最年少得点記録を更新した[6]。
ドルトムント
2020年7月20日、ボルシア・ドルトムントと2025年までの5年契約を締結したことが発表された[7][8]。9月14日のDFBポカール、MSVデュースブルク戦でデビュー。17歳77日で決めた初ゴールはボルシア・ドルトムント歴代最年少ゴールとなった[9]。5日後のボルシア・メンヒェングラートバッハ戦では初アシストも記録し、9月の月間最優秀若手選手に選ばれた。10月20日、UEFAチャンピオンズリーグ・GL第1節のラツィオ戦でイングランド史上最年少でCL出場を果たした[10]。2021年4月14日、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝の2ndレグのマンチェスター・シティ戦ではボージャン・クルキッチに次ぐ2番目の若さで得点を奪った[11]。2021年のコパ・トロフィーにおいて、ペドリに次ぐ2番手に選ばれた。
2022-23シーズンのブンデスリーガにて年間最優秀選手に選ばれ、2023年のコパ・トロフィーを獲得するとともにバロンドールにもノミネートされた。
レアル・マドリード
2023年6月14日、マンチェスター・シティFCやリバプールFCとの争奪戦を制したレアル・マドリード移籍が発表された[12]。契約期間は6年間で、移籍金は1億300万ユーロ(当時のレートで約156億円)+出来高は最大で3000万ユーロ(約46億円)にも上り、10代のミッドフィールダーの選手としては史上最高額と報じられている。
ドルトムントでは主にボランチのポジションでプレーする典型的なボックス・トゥ・ボックス型のミッドフィルダーだったが、カルロ・アンチェロッティはトップ下のポジションで起用した[13]。2023年8月12日、開幕戦のアスレティック・ビルバオ戦でリーグ戦初先発で初ゴールを決め[14]、10月28日に行われた自身初となるFCバルセロナとのエル・クラシコで2得点を挙げて逆転勝利に貢献[15]。得点力を飛躍的に伸ばし、ラ・リーガ15試合で13得点を挙げてブンデスリーガ3シーズンでの総得点12点を超えた[16][17]。ポール・スコールズは「この年齢やここまでのキャリアで成し遂げてきたものに関して言えば、ジュード・ベリンガムは私たちが目にしてきたどの選手よりも優れていると思う。今の状態を維持できれば、彼は間違いなくバロンドールを意識すると思う」と語った[18]。
代表経歴
イングランド代表として各年代でプレー。2020年11月に早くもフル代表に初招集。12日のアイルランド戦で、後半途中に交代で起用され、同国代表史上3番目となる17歳136日の若さで代表デビューを果たした[19]。
2021年6月、UEFA EURO 2020のイングランド代表に招集される。6月13日、クロアチア戦で途中出場し、EURO史上最年少出場を記録した[20]。
2022年11月、2022 FIFAワールドカップのグループリーグ初戦のイラン戦で先発出場し、先制点を記録した。ワールドカップで得点を記録した初の21世紀生まれ選手となり[21]、イングランド代表においてマイケル・オーウェンに次ぐ史上2番目に若いワールドカップでの得点記録者となった[22]。 決勝トーナメント一回戦のセネガル戦では ジョーダン・ヘンダーソンの先制点をアシストした。
人物
デビッド・ベッカムやスティーヴン・ジェラード、ジネディーヌ・ジダンをアイドルとしており、ベリンガムはジダンを自分の理想系と語っている[4]。ジダンはベリンガムについて「信じられない選手で、実際の数字は期待のはるか上を行っていた」と称賛した[23]。
カルロ・アンチェロッティは人間性について、「プロ意識が高く、真面目で謙虚だ。選手としては驚かされなかったが、人間としては驚かされたよ」と語っている[24]。また整った顔立ちのティーンエイジャーには女性ファンも多い[25]。
エピソード
- 中盤での多才さと幅広いスキルを表すトップ下の背番号10番、ボックストゥボックス型の8番、守備的な4番の数字を足した背番号22番を好んでいる[2]。バーミンガム・シティFCからボルシア・ドルトムントへの移籍にともない、バーミンガム・シティは当時17歳であったベリンガムが着用していた背番号22番を永久欠番とした[26]。レアル・マドリードでは既にアントニオ・リュディガーが22番であったこともあり5番を与えられたが、かつて同じ番号を着用したジネディーヌ・ジダンへの敬意を示しながらも「背番号5をつけていても、心の中ではまだ22番」と語っている[27][28]。
- ボルシア・ドルトムント加入時にチームメイトからビートルズの楽曲である『ヘイ・ジュード』を歌って歓迎された[29]ほか、レアル・マドリードにおいてベリンガムが活躍した試合後にサポーターが同曲を合唱して讃えたり[30][15]、また2022年のワールドカップにてワールドカップデビュー戦で代表初ゴールを記録した際にBBCはSNSに「ヘイ、ジュード!」と投稿し称えた[22]。
個人成績
- 2023年6月7日現在
クラブ | シーズン | リーグ | カップ | リーグカップ | 国際大会 | その他 | 通算 | |||||||
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ディビジョン | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||
バーミンガム・シティ | 2019-20[31] | チャンピオンシップ | 41 | 4 | 2 | 0 | 1 | 0 | - | - | 44 | 4 | ||
ボルシア・ドルトムント | 2020-21[32] | ブンデスリーガ | 29 | 1 | 6 | 2 | - | 10 | 1 | 1 | 0 | 46 | 4 | |
2021-22[32] | 32 | 3 | 3 | 0 | - | 8 | 3 | 1 | 0 | 44 | 6 | |||
2022-23[32] | 31 | 8 | 4 | 2 | - | 7 | 4 | - | 42 | 14 | ||||
通算 | 91 | 12 | 13 | 4 | - | 25 | 8 | 2 | 0 | 132 | 24 | |||
レアル・マドリード | 2023-24 | プリメーラ・ディビシオン | - | |||||||||||
キャリア通算 | 133 | 16 | 15 | 4 | 1 | 0 | 25 | 8 | 2 | 0 | 176 | 28 |
代表歴
出場大会
- イングランド代表
- 2021年 - UEFA EURO 2020(準優勝)
- 2022年 - 2022 FIFAワールドカップ(ベスト8)
試合数
- 2023年10月18日現在
イングランド代表 | 国際Aマッチ | |
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年 | 出場 | 得点 |
2020 | 1 | 0 |
2021 | 9 | 0 |
2022 | 12 | 1 |
2023 | 5 | 1 |
通算 | 27 | 2 |
代表での得点
# | 日付 | 場所 | キャップ | 対戦相手 | スコア | 結果 | 試合 |
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1. | 2022年11月21日 | ライヤーン、ハリーファ国際スタジアム | 18 | イラン | 1-0 | 6–2 | 2022 FIFAワールドカップ |
2. | 2023年9月12日 | グラスゴー、ハムデン・パーク | 26 | スコットランド | 0-2 | 1-3 | 親善試合 |
タイトル
クラブ
- ボルシア・ドルトムント
•スーペルコパ:2023-24
個人
- ブンデスリーガ年間最優秀選手: 2022-23
- ラ・リーガ月間最優秀選手賞: 2023年8月, 2023年10月
- コパ・トロフィー: 2023年
- ゴールデンボーイ賞: 2023年
脚注
- ^ a b “Jude Bellingham” (ドイツ語). Borussia Dortmund. 2021年2月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月2日閲覧。
- ^ a b “ベリンガム一家、恐るべし。「兄以上」の呼び声高い弟だけでなく、実は父親が“ロナウド級”の伝説的なフットボーラー【英国人記者コラム】”. サッカーダイジェストWeb (2023年2月15日). 2024年4月27日閲覧。
- ^ “Bellingham creates Blues history”. Birmingham City F.C. (2019年8月6日). 2019年8月7日閲覧。
- ^ a b “ベリンガム、ジダンを知ったきっかけは“父親がビーチで買った偽ユニフォーム”?”. Yahoo!JAPAN (2023年11月3日). 2024年2月7日閲覧。
- ^ Chapman, Joseph (2019年8月6日). “Birmingham City player ratings: Jude Bellingham shines bright despite defeat”. Birmingham Mail. https://www.birminghammail.co.uk/sport/football/football-news/birmingham-city-player-ratings-jude-16711571 2019年8月6日閲覧。
- ^ “Birmingham 2–1 Stoke: Blues comeback heaps more pressure on Nathan Jones”. (2019年8月31日). https://www.skysports.com/football/birmham-vs-stoke/report/409408 2019年9月1日閲覧。
- ^ “バーミンガム・シティからMFジュード・ベリンガムを獲得”. ボルシア・ドルトムント (2020年7月20日). 2020年7月21日閲覧。
- ^ “ドルトムント移籍のベリングハム「決断はとても簡単だった」”. キッカー日本語版 (2020年7月20日). 2020年7月21日閲覧。
- ^ “The youngest goalscorer and the fastest goal by a substitute”. ボルシア・ドルトムント英語版 (2020年9月15日). 2023年12月30日閲覧。
- ^ “ドルトムントMFベリンガム、イングランド史上最年少でCLスタメン出場を果たす”. サッカーキング (2020年10月21日). 2020年10月26日閲覧。
- ^ “ドルトムント17歳ベリンガム、欧州CL決勝Tで2番目の年少ゴール”. 日刊スポーツ (2021年4月15日). 2021年4月17日閲覧。
- ^ “ベリンガム、レアル・マドリードの新入団選手”. レアル・マドリード (2023年6月14日). 2023年6月16日閲覧。
- ^ “レアル・マドリードのベリンガムが「いかに特別であるか」を風間八宏が解説「注目はボールを持った時の幅の広さ」”. sportiva web (2023年10月23日). 2023年12月19日閲覧。
- ^ “レアル・マドリード、ロドリゴ&ベリンガム弾でビルバオ撃破! ラ・リーガ白星発進”. サッカーキング (2023年8月13日). 2023年8月13日閲覧。
- ^ a b レアル・マドリーがバルセロナとのクラシコを制す!開始早々にギュンドアンの先制点を許すも…怪物ベリンガムの2発で劇的逆転勝利‼︎Goal.com(2023年10月29日)2023年10月29日閲覧。
- ^ “公式戦14得点目でキャリアハイに並ぶ! ベリンガム、銀河系軍団での輝きはすでに“一等星”クラス”. サッカーキング (2023年11月27日). 2023年12月19日閲覧。
- ^ “もうブンデスリーガでの得点数を超えてしまった ベリンガムはレアルで完全覚醒した「アンチェロッティは何かを解き放った」”. Yahoo!JAPAN (2023年12月19日). 2023年12月19日閲覧。
- ^ “「これまでに見たどの選手よりも優れている。誰とも比べられない」スコールズ氏がベリンガムを大絶賛!”. Goal.com (2023年10月14日). 2024年4月27日閲覧。
- ^ “ドルトMFべリンガム、17歳でイングランド代表デビュー!史上3番目の記録残す…”. Football Tribe (2020年11月12日). 2020年11月13日閲覧。
- ^ “17歳ベリンガムがEURO最年少出場記録を樹立…37歳パンデフは2番目の年長得点記録”. サッカーキング (2021年6月14日). 2021年6月14日閲覧。
- ^ “優勝候補”イングランド代表、イランに6発大勝でワールドカップ白星発進”. サッカーキング. 2022年11月21日閲覧。
- ^ a b “ヘイ、ジュード! イングランドの逸材MFベリンガムが代表史上2番目の若さでW杯弾をゲット”. theworldmagazine.jp (2022年11月22日). 2023年11月26日閲覧。
- ^ “ジダン、ベリンガムについて語る…「私は彼の大ファン。信じられないプレーを見せてくれる」|ラ・リーガ”. Yahoo!JAPAN (2024年2月15日). 2024年4月27日閲覧。
- ^ “「プロ意識が高く、真面目で謙虚だ」アンチェロッティ監督がマドリーで躍動するベリンガムを激賞!「我々を大いに助けてくれている」”. サッカーダイジェストWeb (2024年4月9日). 2024年4月27日閲覧。
- ^ “イングランド代表のイケメン19歳がベッカム氏と2ショット!「2人のレジェンド」とファンも興奮”. スポーツ報知 (2022年11月15日). 2023年12月30日閲覧。
- ^ ドルトムント移籍の17歳MF、バーミンガムが背番号「22」を永久欠番にサッカーキング(2020年7月24日)2021年9月1日閲覧。
- ^ “ベリンガム「伝統を引き継ぎたい」注目の背番号は“ジダンの5番”に決定!”. サッカーキング. 2023年6月17日閲覧。
- ^ “レアル加入のベリンガム、ジダン氏に敬意表し背番号は「5」に”. AFPBB News. 2023年6月17日閲覧。
- ^ “ドルトムント、イングランドの17歳逸材ベリンガムを獲得「簡単な決断だった」”. Goal.com (2020年7月20日). 2023年11月26日閲覧。
- ^ “レアルを救ったベリンガム、『ヘイ・ジュード』の大合唱に大感激!「足が震えた」”. Livedoor.com (2023年9月3日). 2023年11月26日閲覧。
- ^ "ジュード・ベリンガムの2019/2020での成績". Soccerbase. Centurycomm. 2020年10月21日閲覧。
- ^ a b c “J. Bellingham: Summary”. Soccerway. Perform Group. 2022年12月10日閲覧。
外部リンク
- ジュード・ベリンガム - National-Football-Teams.com (英語)
- ジュード・ベリンガム - Soccerway.com (英語)
- ジュード・ベリンガム - Soccerbase.comによる選手データ (英語)
- ジュード・ベリンガム - FootballDatabase.eu (英語)
- ジュード・ベリンガム - WorldFootball.net (英語)
- ジュード・ベリンガム - Transfermarkt.comによる選手データ (英語)
- ジュード・ベリンガム - FIFA主催大会成績 (英語)
- ジュード・ベリンガム - UEFA (英語)
- ジュード・ベリンガム - レキップ (フランス語)
- ジュード・ベリンガム - TheFinalBall.com (英語)
- ジュード・ベリンガム (@judebellingham) - Instagram
- ジュード・ベリンガム (@BellinghamJude) - X(旧Twitter)
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関連項目 |
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