ジフェニルクロロアルシン

ジフェニルクロロアルシン

ジフェニル塩化ヒ素
クロロジフェニルアルサン

別称
ジフェニルクロロアルシン
識別情報
略称 Ph2AsCl
CAS登録番号 712-48-1
  • Cl[As](C1=CC=CC=C1)C2=CC=CC=C2
  • InChI=1/C12H10AsCl/c14/h1-10H
特性
化学式 C12H10AsCl
モル質量 264.59 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ジフェニルクロロアルシン (diphenylchlorarsine) とは嘔吐剤、くしゃみ剤と呼ばれる化学兵器の一種である[1]。ヒ素化合物であり、廃棄に際しては、その処理を必要とする[1]。旧日本軍では「あか剤」と呼称し、保有していた[1][2]

  • 最小刺激濃度:0.1 mg/m3
  • ICt50:12 mg・min/m3 (10分以上曝露の場合)
  • LCt50:15,000 mg・min/m3(推定値)
症状
眼や粘膜の刺激、鼻汁、くしゃみ、咳、頭痛、胸部圧迫感、吐き気、不快感[3]

脚注

  1. ^ a b c 遺棄化学兵器の安全な廃棄技術に向けて 日本学術会議 平成13年7月23日
  2. ^ 内閣府大臣官房遺棄化学兵器処理担当室 遺棄化学兵器等
  3. ^ 国立医薬品食品衛生研究所 嘔吐剤
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関連項目