オロバス

コラン・ド・プランシー著『地獄の辞典』の挿絵におけるオロバスの姿

オロバスOrobas)は、悪魔学における悪魔の一人。

概要

ゴエティア』によると、地獄の20の軍団を率いる序列55番の偉大なる君主

最初はの姿で現れるが、命じられれば人間の姿になる。過去・現在・未来のあらゆる事物について答え、召喚者に地位を与え、敵味方からの協力をもたらす。また神学における真理や創世における真実を教えてくれる。オロバスは召喚者に対しては大変誠実で、他の霊からの攻撃から守ってくれるともいう。何者も欺くことがないとも言われる[1]

コラン・ド・プランシーの『地獄の辞典』ではオロバスの挿絵に直立した馬の姿を用いており、この意匠は後世盛んに知られるようになった。

脚注

  1. ^ Pseudomonarchia Daemonum

参考文献

  • コラン・ド・プランシー著床鍋剛彦訳『地獄の辞典講談社、1990年 ISBN 4-06-201297-9
  • S.L. MacGregor Mathers and Aleister Crowley, The Lesser Key of Solomon(1904),p40 The Internet Sacred Text Archive 内の文書(英文)
  • Arthur Edward Waite, The Book of Ceremonial Magic(1913), The Internet Sacred Text Archive 内の文書(英文)
  • Johann Weyer, Pseudomonarchia Daemonum, Twilit Grotto: Archives of Western Esoterica 内の文書(ラテン語および英文)
  • Goetia, Twilit Grotto: Archives of Western Esoterica 内の文書(英文)
ゴエティア』の悪魔
数字は『ゴエティア』での記載順。
(King)
君主(Prince)
公爵(Duke)
侯爵(Marquess)
伯爵(Earl)
騎士(Knight)
総裁(President)