アルミノプロフェン

アルミノプロフェン

アルミノプロフェンの分子構造。カルボキシ基の隣の炭素がキラル中心である。

アルミノプロフェンの立体構造。
IUPAC命名法による物質名
  • 2-{4-[(2-Methylprop-2-en-1-yl)amino]phenyl}propanoic acid
臨床データ
Drugs.com 国別販売名(英語)
International Drug Names
識別
CAS番号
39718-89-3 ×
ATCコード M01AE16 (WHO)
PubChem CID: 2097
ChemSpider 2013 チェック
UNII 0255AHR9GJ チェック
KEGG D01513  チェック
ChEBI CHEBI:31190 ×
ChEMBL CHEMBL1765293 ×
化学的データ
化学式C13H17NO2
分子量219.28 g·mol−1
  • O=C(O)C(c1ccc(NC/C(=C)C)cc1)C
  • InChI=1S/C13H17NO2/c1-9(2)8-14-12-6-4-11(5-7-12)10(3)13(15)16/h4-7,10,14H,1,8H2,2-3H3,(H,15,16) チェック
  • Key:FPHLBGOJWPEVME-UHFFFAOYSA-N チェック
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アルミノプロフェン(alminoprofen)は、プロピオン酸系のCOX阻害薬の1種である。

構造・性質

アルミノプロフェンの分子式はC13H17NO2で、分子量は219.28である[1][2]。構造から明らかなように、分子内にキラル中心を1つ持っており、したがって1組の鏡像異性体が存在する。

医薬品

アルミノプロフェンは、いわゆるNSAIDsに分類される医薬品の1つであり、他の多くのプロピオン酸系のCOX阻害薬と同様に、ラセミ体のままで用いられてきた[注釈 1]。作用機序は一般的なプロピオン酸系のCOX阻害薬と同様に、シクロオキシゲナーゼを阻害する点にある[3]。このため、アルミノプロフェンを使用すると、鎮痛や発熱時の解熱などの生理作用が出る。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ プロピオン酸系のCOX阻害薬で、光学分割して用いられるようになった例としては、フルルビプロフェンが挙げられる。なお、光学分割してS体だけにしたフルルビプロフェンは、そのままエスフルルビプロフェンと呼ばれて用いられている。

出典

  1. ^ アルミノプロフェン(D01513)
  2. ^ Alminoprofen(ID:2097)
  3. ^ アルミノプロフェン(D01513)
サリチル酸
アリルアルカノイック酸
2-アリルプロピオン酸
(プロフェン)
N-アリルアントラニル酸
フェナム酸
ピラゾリジン誘導体(ピリン系)
オキシカム
COX-2選択的阻害薬
  • セレコキシブ
  • デラコキシブ(英語版)
  • エトリコキシブ(英語版)
  • フィロコキシブ(英語版)
  • ルミラコキシブ(英語版)
  • パレコキシブ(英語版)
  • ロフェコキシブ
  • バルデコキシブ(英語版)
スルホンアニリド
局所適用製品
一酸化窒素供与型COX阻害薬
  • ナプロキシノド(英語版)
塩基性抗炎症薬
その他

太字はグループで初期に発見された薬物。承認取消あるいは市場撤退した薬、動物用医薬品。

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